行政機関における情報の大半が文字情報であることから、いわゆる、マルチメディア技術の活用は限られた範囲内であるとされてきた。しかしながら、最近の白書等の作成において図画、写真の使用は一般的になっており、この白書作成においてワープロによる文字情報だけではなく、マルチメディア技術の活用はかなり現実的な要求になってきている。インターネットのような広報活用においてもマルチメディア技術を活用した情報提供が進められつつある。また、行政機関内の情報として、各種資料、図面、地図、映像等を利用・保管している部局も少なくなく、これら各種メディアの情報をマルチメディア技術によってコンピュータ技術との連結で蓄積し、利用することが可能になる。マイクロ・フィルムからの移行も考慮される分野である。さらに、インターネットによる国民等への情報提供や今後想定される新しい情報公開法の運用においても活用が期待されるところである。